筋トレを頑張っているなら、トレーニング内容と同じくらい意識したいのが「トレ後の食事」です。

せっかくハードにトレーニングしても、その後の栄養が不足していれば、効率よくカラダをつくることはできません。

では、筋肉を成長させるためには、トレーニング後に「何を・どれくらい」食べればいいのでしょうか?

今回は「トレ後メシ」の基本的な組み立て方を紹介します。


① まずは1日のタンパク質量を決める

最初に考えたいのが、筋肉の材料となるタンパク質です。

筋トレを行う健康な成人を対象にした研究では、筋肥大に対するタンパク質摂取の効果は、1日あたり体重1kgにつき約1.6g付近で頭打ちになることが報告されています。

一方、個人差まで考慮して十分量を確保するなら、2.2g/kg程度までが実用的な上限の目安として示されています。*

そこで、目的別のざっくりとした1日のタンパク質量の目安としては、


★ 体型・コンディション維持 → 体重×1.4〜1.6g

★ 筋肥大・増量期 → 体重×1.6〜2.0g

★ 減量・ダイエット → 体重×1.8〜2.2g


と考えると分かりやすいでしょう。

例えば体重70kgなら、通常時で約98〜112g、増量期なら約112〜140g、減量期なら約126〜154gがひとつの目安です。

実は、タンパク質をより意識したいのは増量期より減量期。

増量期はエネルギーそのものが十分に入ってきますが、減量期はカロリー不足の状態になるため、筋肉も失われやすくなります。

特に体脂肪率が低いトレーニーが厳しい減量を行う場合には、除脂肪体重1kgあたり2.3〜3.1gという、さらに高いタンパク質摂取量が提案された研究レビューもあります。

ただし、これはコンテストを目指すような絞ったトレーニー向けの数字。一般的なダイエットで、全員がここまで摂る必要があるわけではありません。

*参考:British Journal of Sports Medicine

 

② 1回にまとめず、数回に分ける

1日140g必要だからといって、夜にまとめて大量に食べればいいわけではありません。

1日を通して分散させ、1食20〜40g程度を目安に確保すると実践しやすくなります。

例えば朝30g、昼30g、トレ後40g、夜40gといったイメージです。

そして「筋トレ後30分以内にプロテインを飲まなければいけない」というゴールデンタイムにも、それほど神経質になる必要はありません。

長期的な筋肥大を考えれば、細かなタイミング以上に1日の総タンパク質量を確保することが重要と考えられています。

すぐに食事ができないならプロテイン、帰宅後に食事ができるならリアルフード。

これくらいシンプルに考えてOKです!

 

③ トレ後は炭水化物もセットで

筋肉というとタンパク質ばかりに目が行きますが、トレ後メシでは炭水化物も重要です。

筋トレでは、筋肉に蓄えられているグリコーゲンがエネルギーとして使われます。

そのため、

「タンパク質+炭水化物」

をトレ後メシの基本形にすると分かりやすいでしょう。

例えば、

魚+ご飯
鶏むね肉+ご飯
プロテイン+おにぎり

のような感じ。

減量中ならご飯を少なめに、増量中なら多めにするなど、タンパク質を大きく変えるより、炭水化物や脂質で総摂取カロリーを調整するというやり方がおすすめです。

 

④ 脂質は「摂らない」ではなく「摂りすぎない」

トレ後メシでは、脂質の量にも少し注意したいところ。

脂質は消化に時間がかかりやすいため、「トレ後は脂質を摂らない方がいい」と言われることもあります。

ただし、脂質をゼロにする必要はありません。

脂質はホルモン産生や細胞膜の構成、脂溶性ビタミンの吸収などにも関わる、カラダに必要な栄養素です。

大切なのは、「摂らない」ではなく「摂りすぎない」こと。

特に脂質は1gあたり9kcalと、タンパク質や炭水化物(1gあたり4kcal)より高カロリー。

減量中は、脂身の多い肉や揚げ物よりも、鶏むね肉や白身魚など、高タンパク・低脂質な食材を選ぶことで、必要なタンパク質を確保しながら総摂取カロリーを抑えやすくなります。

一方、増量期や維持期であれば、魚や卵などから脂質も適度に摂ってOK。むしろ良い油は積極的に摂るくらいの意識でいいでしょう。

トレ後だから脂質を完全に避けるのではなく、目的と1日の摂取カロリーに合わせて調整すると考えてみてください。

トレ後メシは「PFC」で考えるとシンプル

ここまでをまとめると、トレ後メシの基本は難しくありません。

P:タンパク質
筋肉の材料。まずは1日の必要量を確保する。

F:脂質
ゼロにする必要はない。ただし、特に減量中は摂りすぎに注意。

C:炭水化物
トレーニングで消費したエネルギーを補給する。

つまり、

「タンパク質だけを摂ればOK」ではなく、PFC全体で食事を組み立てること。

減量中ならタンパク質を十分に確保しながら脂質や炭水化物でカロリーを調整。

維持期ならバランスよく。

増量期ならタンパク質を必要以上に増やすより、炭水化物などから必要なエネルギーを確保する。

目的によって「トレ後メシ」の正解も少しずつ変わります。

筋トレだけで終わらせず、食事まで含めてトレーニング、ボディメイク。

せっかく頑張ったトレーニングをカラダの変化につなげるためにも、ぜひ自分の目的に合った「トレ後メシ」を組み立ててみてくださいね!

 

 

 

 

 


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