4倍も違う? サバ缶のカロリーの振れ幅に要注意!
少々攻撃的なタイトルになっていますが…
今日は、筋トレやダイエットのためのタンパク源として人気のある「サバ缶」について。
・栄養が優れていて美味しい
・どこでも手に入って長持ちする
・調理する必要がない
このような理由から、毎日のように食べている人、自宅に常備している人、多いと思います。
でも、パッケージの栄養成分表示を見て「あれ?」と思った経験はありませんか?
エネルギー:142kcal〜557kcal
こんな感じで、同じ商品なのにカロリーの振れ幅がすごいのです。
しかもその範囲が、トレーニー・ダイエッターにとっては「誤差」では済まされないレベル…
なぜ、サバ缶のカロリーにはこれほどバラつきがあるのでしょうか?
サバ缶のカロリーはなぜ違う?
サバ缶には、大きく分けて「水煮」「味噌煮」「醤油煮」「オイル漬け」などの種類がありますが、調理法や味付けによってカロリー、栄養素が違ってくることは容易に想像できるので、ここではナシとします。
本記事で追求したいのは、あくまで、同一商品内でのカロリーの振れ幅について。
【結論】サバの個体差が大きい
振れ幅の正体は、ズバリ、サバの個体差によるもので、特に脂質の含有量が影響しています。
ちなみにタンパク質と炭水化物はほとんど変わりません。
脂がのっているイメージの強いサバですが、時期や漁獲地によってもその量が異なり、特に脂がのる冬場のサバはカロリーが高めになる傾向があります。
脂質は「1g=9kcal」ですから、その分カロリーに開きが出てくるということですね。
先述の商品のように、脂質の幅が「3.8g〜49.9g」の場合、脂質に対するカロリー幅が「34.2kcal〜449.1kcal」なので、その差はなんと13倍以上(!)
サバの脂にはDHAやEPAなどの良質な脂肪酸が多く含まれているとはいえ、カロリーはカロリーです。
食べた結果として、目標とするカロリーをオーバーしていれば、体重は増えてしまいます。
【注意】そのサバ缶のカロリー、実は違うかも?
サバ缶の栄養成分表示においては、今回ご紹介したような「幅を持たせている商品」はむしろ少数で、多くのものは定数(決まった数値)を表示しています。
そして、その数値は、あくまで食品メーカーがサンプル品を検査に提出した際の数値です。
つまり、同じ商品であっても、製造のタイミングによって使用しているサバの栄養価が異なるため、実際の脂質・カロリーは表記通りではないかもしれない、ことは留意しておいてよいでしょう。
筆者も以前は、スーパーで複数メーカーのサバ缶を比較してカロリー(脂質)が一番低いものを選ぶ努力をしていましたが、今はやめました。
各メーカー、原材料に使用しているサバ自体は同じで、ある特定のメーカーだけが脂質が低いサバを使用しているということは考えにくいですからね。
ちなみに、このことはなにもサバ缶だけに限った話ではありません。
特に肉や魚を使用した加工食品の栄養成分は、食材の個体差や部位による個体差の影響をモロに受けます。
あくまで、栄養成分表示の数値は目安程度に見ておきましょう。
さいごに
以上、サバ缶のカロリーの振れ幅についてご紹介しました。
「もしかして想定外のカロリーを摂ってしまっているかも…」と思うと、ダイエット中・減量中に食べるのは少し気が引けるかもしれませんね。
でも、サバ缶を食べながらも順調に体重が推移していれば、そこまで神経質になる必要はありません。
サバ缶そのものは手軽で高タンパク、おまけに必須脂肪酸であるDHA・EPAも摂れる素晴らしい食品です。
「実際の脂質・カロリーは表記通りではないかもしれない」ことに留意しつつ、カラダづくり・ダイエットのための食事アイテムとして、サバ缶をうまく使っていただければと思います。
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